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9月授業レポート ペアダンスから紐とく伝える力

(9/28 thu:cocoti SHIBUYA 3F 「チャコットダンス館渋谷」にて実施)

 バランス・姿勢・歩き方まで、言葉を介さず目線で伝え、 一緒に音楽に乗ることで2人で1つのものを作り出すペアダンス。今回は、プロ競技ダンサーとして活躍されていた本池 淳さん・武藤 法子さんペアをお迎えし、 ペアダンスに含まれるコミュニケーション術の要素を学びます。

 ペアダンスは、「社交ダンス」、「競技ダンス」とも呼ばれますが、正式名称は「Ballroom Dance」です。まずは座学で基本ルールを学び、その後ペアダンスの基礎の基礎を体験します。

 ペアダンスの基本ルール、その①は「男性が女性をリードすること」。情報を伝えるのは常に男性。声ではなく動きで女性に伝えます。その②は「姿勢とコネクションを保つこと」。コネクションとは、ペアの身体がくっついていること。よい姿勢同士で身体をくっつけると同じ動きが自然にできるそうです。その③は「音楽に合わせ同じリズムで同じ方向に動くこと」。社交ダンスのスタンダードでは、「音楽ありき」「2人ペアで同じ動き」が絶対です。その④は「足は必ず左右交互にステップすること」。一見複雑なステップを踏んでいるように見えますが、実は必ず左右交互です。

 座学でルールを学んだ後は、隣同士がペアになり、基本的要素の実践。向かい合って座り、本池先生の掛け声で片手をあげ、2人同時に手のひらをパン!と合わせるゲームです。片方がリーダー、もう片方がフォローするパートナーです。これが意外と難しい。次は、立って「動き」の実践。ペアで向かい合って手をつなぎ、リーダーのリードで左右に動きます。始めはタイミングや歩幅が合わなかったりしますが、メッセージの送受信を意識して 繰り返すうちに、2人の動きが揃ってきました。

 ここで、先生たちによる模範演技タイム。ワルツを即興で踊ってくださいました。パートナーの武藤先生は目を閉じて踊ります!まるで打ち合わせたかの様なピッタリした動き。2人のコネクションは全くブレません。途中、武藤先生が目を開けた瞬間、ダンスが加速!先程と別次元のキレのある動き!ポーズは更に反って、バラが咲いたような華やかな表現に変化しました。
 感動の余韻が冷めやらぬ中、基礎の最後は音楽に合わせて簡単なステップの実践です。最初は音楽なしで全員で「シャッセ」のステップ練習。反復横跳びのような動きです。ペアになってシャッセ。徐々に回転も加えていきます。次はワルツのリズムに合わせる練習。ワルツ(三拍子)は1拍目と2拍目が高く、3拍目で下がる(しゃがむ)動きです。そして、いよいよ音楽に合わせて実践です。左右の動き、上下の動き、音楽(リズム)に合わせる情報、全部同時に伝えてペアで一つの動きをします。同時に別々の運動をするのは大変。でも、相手の顔を見て、信じて、感覚を研ぎ澄ますと、だんだん足が合ってきました。気が付くと、ペアダンスになっています!「伝える・伝わる」が思い通りにできると、とても気持ちがいい!

 最後に本池先生からのメッセージ。「今回はダンスの基礎の基礎<閉じる・開く・回る>を実践しました。曲・ステップ・姿勢など約束事をお互い守りながら、いろんな情報をやり取りして踊る。いかに大変なのかが分かっていただけたかと思います。今回はダンスを通じて“伝える力”を学んでいただきました。これを機に、いろんな発見をしていただければ幸いです。」

【講師】

元統一全日本ダンス選手権グランドファイナリスト

本池 淳 & 武藤 法子

2001年カップルデビュー以降、日本を代表するプロ競技ダンサーとして活躍。2014年には、ももいろクローバーZのライブに出演し、振り付けも担当。2015年以降、舞台「DANCE WITH ME!!」の制作・キャストとして現在も各地で公演を重ねている。また、TVドラマ「ドクターX−外科医 大門未知子」のダンスシーンにも出演。社交ダンスの新たな可能性を広げるため、現在も多方面で活躍中。